兵庫医科大学合格者の体験談

兵庫医科大学合格者の体験談

今回のコンテンツでは、実際に兵庫医科大学に合格した8名の体験談をまとめています。

兵庫医科大学における小論文試験の特徴と対策」と合わせて、対策を打つ参考情報として役立ててください。

目次

実際に兵庫医科大学に合格した8人の体験談

2022年に入学(浪人)

【模試の偏差値】高校三年4月:52  入学直前期:70

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

過疎化などについての問題だったと思います。そこまで医学専門的なことではなかったのでしっかり文章の書き方の順番を守るなど基本的なことを押さえておけば難しく無いと思います。ある程度書く構想を決めてから書き始めました。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

小論の書き方の本を購入してそれを日ごろ読むようにしていました。なんどか受験を経験しているのでそこまでしっかりは対策しませんでしたが医学用語はわかっておかないと当日わからなかった時に大変なことになります。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

医学系に限らず日頃のニュースに目を通すようにし、中学受験、高校受験で得た小論の書き方も役に立ちました。予備校の先生に添削してもらうのが一番確実だと思いです。先生がいればそちらに任して言うとおりにかけば大丈夫です。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

小論文の書き方の本を読み、ニュースに目を通すようにしました。医学用語もある程度わかるようにしました。これらの勉強は面接にも役に立つので特に面接日直前1週間は隙間時間を使って頭に入れるようにしましょう。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

予備校の小論文の書き方などの講座を取ればよかったかなと思います。高校受験、中学受験と経験していたのでそこまでしっかりは対策しませんでしたが、もちろん先生に任したほうが確実なので、添削などを活用すればよかったと思います。

2020年に入学(現役)

【模試の偏差値】高校三年4月:59  入学直前期:66

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

長文を読んで、空白にどのような言葉を入れるのか、という質問や、
下線があり、この人はなぜこのような行動をとったのかせつめいしてください、など、発言者や書き手の気持ちが理解できるか聞く問題だったと思う。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

受験の2.3ヶ月前から、週に1度過去の小論文を解くようにしました。
決まった語尾やかたちがあり、そこにうまく嵌め込むことでまとまった文章にすることができる。
それをひたすら練習した。
1ヶ月前くらいからは、週に2.3回面接と小論文を練習した。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

可能であれば新聞を読むようにしたのと、毎日ラインニュースを見るようにした。
家族に頼んで最近の医学のニュースを教えてもらい、それについて軽く調べて理解しておく。万が一出た時に前提知識があると強いと思うので。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

医学部の小論文を読むものと解くものどちらもして、一通り医学を学ぶ上で必要な倫理観を身につけた。
ただ、小さい頃からの常識も大切だと思うので、親や小学校の先生から学んだことを大切に小論文を解くのも大事だと思う。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

もう一度、受験することができるなら、もっと前から社会のニュースや常識に耳を傾けていればよかったと思う。また、漢字の練習もしっかりしておけばよかったと思う。
一朝一夕で身につかないことをもっと早くから身につけようとするべきだったと思う。

2016年に入学(現役)

【模試の偏差値】高校三年4月:60  入学直前期:65

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

詳しくは忘れてしまったのですが、このような状況にあった時にあなたならどのように対応するかと言ったようなものでした。 人間性があるように感じられるように、また兵庫医科大学の教育理念などに沿うように書いたりしました。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

三ヶ月前ぐらいから、面接対策と合わせてメディカルラボで受講していました。私大受験希望なら、情報戦な部分もあると思うので、どこか塾に行って対策することをお勧めします。頻度は2週間に一回ぐらいでした。試験前はもっと詰めてやりました。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

電車の中とか、勉強疲れてしまった時に本を読んだりしていました。違う人の意見を取り入れることで自分では思いつかないような考えを吸収して小論文の時に活かせるようにしていました。空き時間をうまく使えるかはすごく大切です。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

メディカルラボでは受験者の再現があって去年のテーマとかがわかったりしていたのでそれに沿った勉強を塾で個別でしてもらったり本を読んだりしていました。患者ならどうしてほしいか、もし自分の立場ならどうしてほしいかとか考えるのが大切だと思います。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

再受験するとしたら、本とか読むことも無駄ではないけどもっと過去問をたくさんといて塾で解説してもらっても良かったかなと思いました。見当違いのことを書いてしまっては意味がないと思うので何を求められてるのかを読む力も必要だと思います。

2012年に入学(浪人)

【模試の偏差値】高校三年4月:62  入学直前期:71

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

地域医療の問題点を列挙して、その問題がどれだけ解決されているのかを論じ、またその解決策の問題点をあげて新たな解決策を論じる、という具合。
問題点を列挙するのは、日頃から地域医療に関する情報のインプットをしていたので難しくはなかった。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

医学部を目指し始めたときから小論文対策=様々な医療問題に関する情報のインプットをしていた。
また、予備校で小論文講座をとって、毎週小論文を書いてそれを添削してもらっていた。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

予備校で小論文の講座をとると、小論文をうまく書く学生の答案をみせてもらえるので、それを参考にして真似ができるようにした。
それを毎週やると自分のなかで小論文の雛形が出来上がるので、自信にもつながると思う。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

河合塾から出ている医学部小論文対策の参考書で知識をインプットした。
特に小論文試験前日や当日にこの参考書を読み込むと、参考書に書いてあった通りのことを書くだけでもそれなりの小論文が書けるので、とてもオススメ。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

予備校で小論文の講座をとって、とにかく小論文を実際に書いて添削してもらうという、小論文のPDCAサイクルを回すようにする。
小論文は対策次第で実は結構差がつく科目?なので、きちんとした予備校で対策しない手はない。

2015年に入学(浪人)

【模試の偏差値】高校三年4月:62  入学直前期:68

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

小論文のテーマははっきり覚えていませんが、入学後に飲み会で小論文を採点した先生から採点基準を聞きました。
あまり枝葉末節にこだわった小論文は得点が低く、最初に挙げた論点が最後まで首尾一貫している論文を高く評価しているとのことでした。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

小論文対策はZ会の医系小論文の講座を受講していました。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

日頃からニュースや新聞で題材になりそうな話題について調べたり、家族で話し合ったりしていました。
他にも学校で私立文系を受験する人のコースに混ぜてもらい慶応SFCや同志社などの難しめの小論文対策をしたりしました。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

小論文の知識の深め方は新聞のコラムを読んだりドキュメンタリーを動画サイトで検索したりしました。
あとはMARCHや関関同立の過去問で目立ったトピックをノートにまとめたり、とにかく勉強の息抜きになるよう楽しみながら対策することに努めました。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

小論文はある意味でその人の教養がそのまま反映される科目です。
深みがある小論文を書くことも大事ですが、まずは稚拙なものや論理的に問題のあるもの、誤字や脱字が目立つものなど減点対象にならない論文を書くように努めましょう!

2017年に入学(現役)

【模試の偏差値】高校三年4月:55  入学直前期:65

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

【兵庫医科大学】
英文で読んだことのある内容だったため、スラスラ書けた。
『努力を褒めるか、結果を褒めるかで、成績が変わるのか』
【近畿大学医学部】
この年、ノーベル賞を大隅さんがオートファジーの研究で獲得した。
そのことから、大隅さんのインタビューなどを読んで対策していた。
大隅さんが「役に立つという言葉が社会をダメにしている」というわけのわからんことを言っていた、だいたいそういうのが小論文などに出題されるため、どういうことか調べていたら、それがそのまま出題され、僕は幸せな気持ちで書きまくった。
こういうこともあるので、ノーベル賞とか、医学的ニュースはみとくべきである。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

12月ごろから、週に一個小論文を適当に選んでやるのがちょうどいいと思われる。
苦手な人は夏頃から始めてもよい。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

日頃から、医学的なニュースに耳を傾けることはとても重要である。
最近であれば、AIやチーム医療、パターナリズムなどについてがよく出題される。
そういうことに一つづつ自分の意見をあらかじめ持っておくのがいい。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

例えば、医師不足についてだったら、なぜそれが起こるのかについて考えると、医療ミスだとか、モンスターペイシェント、科の偏在など、があげられる。
このように一つのことから様々なことが繋がって学べるので、最近の医療の現場などを知っておくのはいいことである。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

よくある典型的な問題に対して、自分の意見を一つ持っておくことが重要である。
変な質問であっても、どうにか、知ってる知識とこじつけて書けば、後はまとめるだけである。
休憩がてらに愛知医大や、東海大学医学部の小論文を見てみるとよい。
本当に難しいが、おもしろい。

2015年に入学(浪人)

【模試の偏差値】高校三年4月:60  入学直前期:71

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

【テーマ】
なぜ医師になりたいのか
【私の回答】
とてもベーシックな問題だったので、個人の考え方やどこまで深く考えているかが鍵になっていたと思います。
これまでの経験や、医療について日頃から意識していることが必要だったと思います。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

小論文対策を始めたのはセンター試験が終わってからです。
小論文対策用の授業を受けていました。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

自分よがりにならず、設問に沿った回答ができているか注意していました。
また、予備校の先生などに添削してもらい、表現のおかしなところや、もっと深めた方がいいところについて指摘を受けたり、質問したりしていました。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

新聞やネットなどで、医療問題について述べられた記事を積極的に読むようしていました。
また、小論文は問題にあたって最後まで自分で書く、という練習を重ねることで、自分の考えをアウトプットできやすくなると思います。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

再受験するとしたら、なぜ医師になりたいのか、などのベーシックな問いに対して、短くまとめる方法と長めに深く論じる練習をすると思います。
ほかのテーマであっても、これだけの字数なら何字までにこれだけ述べる、というシュミレーションをしたと思います。

2017年に入学(現役)

【模試の偏差値】高校三年4月:59  入学直前期:66

受験された医学部の小論文のテーマ、またそのテーマに対してどのように論じたのかを教えてください。

小論文は、ただの古文でした。古文を和訳しなさい、という問題がかなり出ました。知識を問う問題も出ました。事前に対策をしていたのとは全然ちがう問題だったので、驚いてしまいました。ただ、古文が得意だったので良かったです。

小論文試験の対策はいつ頃から始めていましたか。またどのくらいの頻度で対策していましたか。

あまり対策していません。

小論文試験の対策として取り組んでいたことは何ですか。できるだけ具体的に教えてください。

日頃から学校でやらされていた小論文の課題に積極的に取り組んでいたのが大きかったとは思います。他はとくに何もしていませんでしたが、昔から読書感想文などが得意だったことも大きかったのではないかと思っています。

医学部の小論文に必要な知識をどのように深めましたか。参考文献や実践した方法など出来るだけ具体的に教えてください。

とくに何もしていませんが、学校の先生がたくさんの資料をくれました。そのおかげで合格できたと思います。他にはやはり小論文の課題が与えられたときに積極的に取り組んでいたのがやはり大きかったと思っています。

小論文試験をもう一度受験するとしたらどのような対策をしますか。次世代の医学部生へのアドバイスも兼ねて教えて下さい。

今度はかならず古文を和訳しなさいというような問題は出ないと思うので頑張って資料をもっと真剣に読んで考えたいと思います。新聞をいっぱいよんで知識を出来るだけたくわえておくべきでした。それが絶対に役に立ちます。

合格者の声から読み解く5つの対策ポイント

最後に、実際に兵庫医科大学に合格した8名の体験談をもとに、試験の本質と有効な対策方法を5つのポイントにまとめました。

1. 「現代文+小論文」型の特殊な形式に“慣れる”ことが最重要

  • 合格者の多くが、「文章の読解力」と「論理的に書く力」をバランス良く鍛えていた。
  • 自由に自分の意見を書くだけでなく、課題文の流れに沿って設問に答える“構成力”が求められるという意識が共通。
  • 実際に「課題文の空欄補充」や「理由説明」「発言の意図説明」などが出たという声も複数あり、PDFの分析と一致。

2. 医学的知識より“社会問題”への関心と洞察力が鍵

  • 「地域医療」「過疎化」「医師不足」「ノーベル賞と研究倫理」など、医学に直結しないが医師としての視点が問われるテーマが頻出。
  • 合格者も「日頃のニュースを見ていた」「親に最新の医療ニュースを聞いていた」「読書で視野を広げた」など、社会との接点を意識した対策を実施。

3. 予備校の添削・過去問演習で“論理的構成”を身体に染み込ませる

  • 添削指導を受けていたという人がほとんどで、「自分の表現のクセ」や「論理の飛躍」を修正できたという実感あり。
  • 「何を問われているかを正確に読むこと」「一貫した主張を最後までぶらさないこと」が高得点の鍵。

4. 頻出の出題形式と語彙に“型”をもって対応

  • 合格者は「語尾の型を練習した」「小論文の雛形をつくった」「自分の意見を持っておくとこじつけでも書ける」と述べており、設問パターンに慣れていることが得点に直結していた。
  • これはPDFにある「空欄補充・同意語句抜き出し・理由説明・自由記述」などの形式に対応する準備が必要という点と一致。

5. 直前期は“知識の再確認”と“タイムマネジメント”がポイント

  • 「試験直前は過去問を繰り返した」「医学用語や社会問題の基礎を見直した」という声が多く、最終確認フェーズが合否を分けた。
  • 特に時間配分に苦戦する人も多く、「自由記述の時間が足りなかったら致命的」というPDFでの注意点を裏付ける声もあった。

兵庫医科大学の小論文試験では、「社会問題への洞察力」「論理的思考力」「設問の意図を正確に読み取る読解力」が総合的に問われます。日々の学習に「社会への関心」と「論理的に考える習慣」を取り入れながら、早め早めの準備を意識していきましょう。

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